支笏湖


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千歳駅前のバス停に着いたのが発車予定時刻の2分前。しかし、待てども支笏湖へ行くバスが来ない。

「ひょっとして乗り遅れたのかも…」と不安になってきた頃、10分遅れでごく普通の市バス形の支笏湖行き北海道中央バスが来ました。

約40分で支笏湖畔に到着。

自転車を袋から出していたら、一人のおばさんから「自転車で旅するなんて、楽しそうやね、ルンルンやね」と声を掛けられました。(関西弁だったかどうかは、定かではないのですが)

自転車は平坦な道や下り坂はいいけれど、上りはどれだけ辛いかをおばさんに説明しようとしたけれど、「青春やね、ルンルンやね」と独り言のように言いながらどこかへ行ってしまいました。
(今どき「ルンルン」なんて言葉、大阪では使わんよね?)

湖畔の温泉へ向かってペダルをこぎ出したものの、交通量が多いのに路肩が狭く、向かい風が強くて難儀していたところ、さらに道路工事で片側交互通行になっていたので、途中で引き返しました。

その代わりに遊覧船で湖上クルーズを満喫。
そして帰りのバスが来るまで、2階の展望喫茶室で湖を眺めながらのんびりコーヒーを飲みました。

帰りのバスの車内に小さな虫(羽蟻?)がたくさん窓に止まっていました。
「虫がいるんですけどォ何とかしてよ」と言いに行った茶髪の若い女性に対して、運転手の「ここは自然の真っ只中、支笏湖だから、虫もいるよ」の一言で終わり。

(当然でしょう。虫がイヤなら、こんなとこに来ない方がいいよ)とは口には出さなかったものの、密かに運転手さんを応援していた僧侶Aでした。

日が暮れる頃に新千歳空港に到着。こうして、この夏唯一の旅も終幕を迎えたのでした。


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