日記帳
■2003年 6月分■ |
6月2日(月)…「今日は大学生」 |
今日の夕方は、午後5時50分からの大谷大学の紫明講座(公開講座)受講の為に京都へ向かう。 「心の世界」と題する、臨床心理学の講義3回シリーズの開講日なのだが、お寺が忙しくなったので、法務(檀家まいり)の続きで坊さんの格好のまま出席することに。 昨日役僧(法務手伝い)さんがサッカーで足を捻挫し、今日は病院へ行くので休むことになったが、住職の腰痛も完治はしていないので私の予定が変わってしまった。 講義が済んだ帰りに何か食事をして帰るのがちょっとした楽しみなのだが、今日も北大路駅上にある中国料理のファミレス「バーミヤン」に立ち寄った。 昨年一度だけ食べて気に入っていた「はちみつ揚げパン」を食べたいな…とメニューを探したが、リストから削除されているではないか! エーワンベーカリーのクリームパンに続き、またひとつお気に入りの料理がこの世から消えてしまった…(大袈裟かな?) |
6月3日(火)…「タイヤの修理」 |
31日に気付いたタイヤの異常だが、昼間は忙しくて修理を頼む暇がない。 夜10時まで営業しているカーショップ「オートワールド」に立ち寄って聞いてみたところ、「うちなら修理できますよ」という返事。 すべての檀家まいりを終えて、夜8時30分ころに店へ車を持ち込んだら、10分余りでバルブの交換終了。 これで安心して次の週末の法事に自家用車を使うことができる。 |
6月5日(木)…「支払催告通知書」 |
僧侶A宛てにハガキが来ました。 支払催告通知書 この度私どもは過去にあなた名義で使用されたアダルト情報サービスについてサービス提供者より未納利用料金に関する債権譲渡を受け、代わりに回収させて頂くことになりましたのでご連絡をさせて頂きます。 現在下記記載の利用料金が未納となっておりますので遅延損害金、回収代行手数料と合わせて本支払催告通知書到着の翌日より5銀行営業日以内を支払い期限として下記銀行口座までご入金頂くようお願い申し上げます。 利用サービス ピーチクラブ 未納利用料金 8,000円 遅延損害金 4,450円 回収代行手数料 10,500円 合計支払い金額 22,950円 振込先口座 ○井○友銀行 ○○橋支店 普通口座××××××× 口座名義 ○ムラタケシ 振り込みの際は宛名面記載の回収整理番号を名前の前に必ずご入力下さい 本支払催告通知書の送付にもかかわらずご入金頂けず放置されますと最終的にあなたのご自宅まで訪問させて頂き、上記の合計支払い金額に交通費、人件費を加算して請求させて頂く場合がございますので必ずご入金下さい。 ○幸回収代行組合 TEL 06−6326−○○○○ FAX 020−4623−×××× 担当 ○村・×山 090−1281−△△△△ ……あ〜アホらし。 |
6月6日(金)…「カウンセリング研修講座」 |
今日と明日は、四天王寺の学園講堂で開講される「カウンセリング研修講座」を受講する。 今年は朝9時30分〜午後3時の間、各日3名ずつの講師が講演して下さるのだが、39回目という歴史ある講座だった。 「研修講座」というだけあって、初心者向け講座ではなく、カウンセラーではない今の私には理解できないテーマもあったので、薄暗い講堂で睡魔と闘うことに…。 そんな中、「プロカウンセラーの聞く技術」の著者の東山紘久さんの話は私を眠らせなかった。さすが! |
6月7日(土)…「プリンターがダウン」 |
カンボジア・ベトナム平和法要旅行のアルバムはA4サイズで38ページの本となった。 写真をふんだんに配置しているので、1組印刷するのに2時間ほど掛かる。 おまけに、印刷用紙の説明書きには「インクの乾燥に24時間掛けるように」と指示があるので、刷り上がればテーブルと床一面に並べて乾燥させなければならない。 乾燥させる場所が必要なので、1日に1〜2組の印刷が限度。 10組作成するのだが、6組目の途中でプリンターがダウン。6色中、3色が出なくなり、作業が出来なくなってしまった。 「カウンセリング研修講座」を終えて、購入店のソフマップへ修理に持っていく。ワランティ補償に入っていたので修理代は掛からない。おまけに自宅へ届けてくれるとのこと。 |
6月17日(火)…「出かけようと思ったら…」 |
午後6時ごろ、難波別院での准堂衆会の学習会へ出かけようとしていたら、近所の檀家さんから電話で「今からおまいりに来て欲しい」と。 いつもなら7時すぎに電話があればまいり、無ければ休み、という家なのだが、1時間も早い電話だったのであいにく住職が外出中。檀家まいりを終え、僧侶の服装のままでいた私が伺うことに。 お宅に伺うなり、「なんや、あんたか」とつれない言葉。 「来月法事なので、住職さんに仏壇のお飾りについて聞こうと思っていたのに。あんたにはわからんやろな。」 癪にさわるが、ここはこらえて、先ずは勤行を済ませる。 どうせ言葉で説明しても忘れてしまうだろうから、紙とペンを持ってこさせ、イラストを書いて説明。 説明が終わる頃にはこちらを見直してくれたようだが、予定外の「特別講義」を行ったため、自分の学習会を欠席することになってしまった。 |
6月18日(水)…「コンピュータウイルス」 |
お経の稽古から戻り、深夜にパソコンを開いたら、いくつかメール連絡が来ていた。 最初の連絡は、以下の通り。 本日のご連絡は、あなた様がご利用しているPCより、複数のコンピュータウイルスがあなた様のメールアドレスより発信され、事務局に届いています。 大至急、ご自身のPCをセットアップしてご利用をお願いします。 なお、あなた様が感染しているコンピュータウイルスは下記の通りです。 このウイルスは、ご登録のメールアドレスへウイルスを送る他、あなた様にアクセスをしたメールアカウントに対してもウイルスを自動的に返信してきますので、多くの方が被害にあうタイプですので、至急対応をお願いします。 ◆ウイルスに感染したファイル名 DSL Modem Uncapper.rar.exe ・2通 Sex in Office.rm.scr ・2通 以上、4通のメールで件名は送信者の件名をRE:表示で返信していますのでウイルス駆除ソフトにて対応後、システムの再セットアップをされご利用くださいませ。 ついに自分のPCがウイルスに感染し、おまけに皆さんに迷惑を掛けたか… 私のパソコンはアンチウイルスソフトを導入し、常に最新の情報をアップデートをしているにも関わらず感染したということは、「最新のウイルス」に罹ったのか? しかし、上記の「感染したファイル名」でインターネットから情報を集めたが、昨日・今日のウイルスではないようだ。 全ハードディスクのウイルス検索を行ったが発見出来ない。システム設定ユーティリティなどで調べてもウイルスが入り込んだ証拠も見つからない。なぜ? 次のメールにはこう書かれている。 本日ご連絡したウイルスの件ですが、詳しく調査の結果、メール送信時にいくつかのサーバを経由してメールの送受信がされますが、NTTとの共同調査にて感染していたサーバを見つけ、管理者へ改善を促しました。 対策として、このIPアドレスをNTT側にて改善されるまでの間、回避する対応がされたため、その後はウイルスがきていませんが念のため、ご使用のPCをウイルスチェックしてくださいませ。 以上ご報告です。 そこで、先方に「ウイルス検索では発見できなかった」旨を連絡した。以下、それに対する先方からの返事です。 ご連絡をいただき誠ににありがとうございました。 コンピュータウイルスの件ですが、ウイルスチェックにて引っかからなかったのであれば、感染はしていないと思われます。 (ウイルスチェックの際は、最新の情報をアップデートしてから実施した場合) 今回は追跡調査にてメール送受信時にインターネット環境の中で、たまたま経由するサーバが感染していて、そこを経由したメールのアカウントがウイルスによって利用されたものと考えられます。 本日の受信状況では、昨日NTT側と対応をとっているため、現在はウイルスがあなた様のアカウントでは届きませんので、おそらく感染はしていないと思います。 また数日間はNTT側技術担当者と共に状況を把握せていただきますのでご安心くださいませ。 なお、その後何かありました際はご連絡をお願いします。 …ここ数日、先方から私への発信のみで、こちらから先方へ発信していないのことからも、どうやら私のPCが感染したのではなく、ウイルスに感染したサーバーが勝手に私宛のメールのReメールを作成し、ウイルスを元の発信者送り届けていたのである。 ということは、自分の元へウイルスが送られてきたとしても、発信者名を見て単純に「あいつからウイルスが送られてきた」と思ってはいけないのである。 |
6月21日(土)…「仏教公開講座」 |
お寺の山門脇に伝道掲示板を設置してから、通りすがりに法語を眺めて行く方が意外と多いことに気付いた。 宗恩寺の年中行事は1月に修正会、3月に春彼岸会、8月に盂蘭盆会、9月に秋彼岸会、10月ないし11月に報恩講を行っている。 檀家さん以外でも仏教の話に関心をお持ちの方に参加していただける行事をと考え、「仏教公開講座」という名称の法話の会を行うことにした。 今日が第1回目の公開講座。誰も来てくれなかったらどうしよう、という不安だったが、梅雨で曇天だったが雨は降らなかったこともあり、20名余りも集まってくださった。 檀家さん以外に「掲示板を見ておじゃましました」という方が2名あった。 当面は住職と副住職がお話しをさせていただくが、軌道に乗れば講師の先生をお招きして続けていきたい。 |
6月23日(月)…「りんごジュースじゃなく、お酒だ!」 |
午後1番に伺った檀家さんで、勤行後にご当主が「冷えたりんごジュースです」と勧めてくれたグラスを口にしたが、どうも変な感じがする。 リンゴジュース特有の味や甘みは薄いのに、何故かアルコールの感じがする。 ご当主に念を押したのだが、「りんご100%と書いてますよ」と自信たっぷりの返事。 口を付けて残すのも悪いと思い、グラス1杯を飲み干したが、どうも変な感じがする。 再度「本当にジュースですか?」と、元のビンを見せてもらった。 濃い緑のビンで、ラベルの端には小さく「お酒」と書いてある! 「ちょっと吐かせてください」とトイレへ駆け込んだが、もう胃を通り過ぎて出てこない。間もなくアルコールが回ってきた。 普段ならバイクで伺うところを、今日は電車で来ていたのは不幸中の幸い。30分ほど休ませてもらってから、まだふ〜らふらするが次の家へと向かう。 後の家でいきなり「日に焼けたのですか?」と言われてしまった。 |
6月25日(水)…「おまいりを忘れて大谷大へ」 |
先月に続けて今月も、Sさんという同じ檀家さんのおまいりを忘れて飛ばしてしまった。 特に今回は、前の家のおまいりを終えてバイクに乗る際に「次はSさんだ」と口に出して確認していたのに、Sさん宅を通らずにお寺へ戻ってしまった。 しかも、戻ってから今日の予定表を見たのに気が付かなかった。 言い訳すれば、同時刻に3軒の檀家さんの希望が重なっていて、巡り合わせで半年ほど続けて役僧さんがまいりに行っていた。おまいりの順序は頭というよりは「身体が覚えている」のだが、Sさん宅は私が25日にバイクで走るコースから外れており、あべの近鉄前付近の混雑地帯を通っているうちに身体が勝手にバイクを寺まで運んでしまったのである。 しかし、檀家のSさんには何の落ち度もない事である。 法衣から普段着に着替え、再び故障したプリンターを日本橋へ持ち込み、大谷大の公開セミナーへ出かけようとした時にSさんから「ずっと待っていたのですが、これから出かけるので28日以降に来て下さい」と電話があり、初めて気が付いたような次第。 大学の響流館ロビーでは写真部が新人展(新入部員の作品展)を行っていた。 部員が「感想ノートを書いて下さい」と近づいてきたので、写真部OBである旨を告げた。 パネルが6つ切り用の小さいものばかりなので「何故?」と聞いたら、「新人展はこのサイズに決めている」とのこと。 時間があれば、一人ひとりへ感想を書くのだが、授業時間が迫っていたので、「上級者の作品と自分との違いを見比べて、フィルム現像などの基礎習得と、自分の作品に「愛」を持って丁寧に作る大切さことを覚えて下さい。特にフィルム現像時の攪拌手順や温度管理をきちんとするクセをつけておくように。作品そのものは、人生経験が上達させてくれます」とだけ書いておいた。 セミナーの帰りに、同じく受講されていた大阪教区のY氏と一緒に地下鉄で京都駅まで出たが、私は京都での外食が受講日の密かな楽しみであり、Y氏とはここでお別れしてレストラン街へと向かった。 |
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