【その11】 法事等の仏事のときにはどうしますか

法事を勤める時は、まずお寺と相談して決めてください。日時と場所(自宅か、お寺か)などの約束はしっかりとメモしておきましょう。


法事が「命日(めいにち)より後になってもよいのか?遅れてはいけないのでは?」というお尋ねがよくあります。法事を勤めるにあたって、時候や家庭の事情などで、やむを得ず命日より遅れることがあっても、真宗では差し障りありません。仏前で一堂に会してお勤めをし、仏法を聴聞(ちょうもん)することが大切なのですから、大安、仏滅などの日柄も気にする必要はありません。

また、何人かの法事を一緒にお勤めすることも問題ありません。


お内仏の荘厳(しょうごん)〔おかざり〕ですが、まず、花瓶や鶴亀などのお仏具を磨き、内部の掃除をしておきます。


上卓(うわじょく)と前卓(まえじょく)に打敷(うちしき)を掛けます。


前卓の荘厳は、五具足(ごぐそく)〔燭台(しょくだい)一対=2つ、花瓶(かひん)一対=2つ、香炉一つ)にしましょう。なければ三具足(みつぐそく)のままでかまいません。


ローソクは朱蝋(しゅろう)〔赤いローソク〕を用います。なければ白いローソクでも結構です。


お仏供(ぶっく)とお華束(けそく)〔供笥に小餅またはらくがん等を載せたもの〕をお備えします。その他の「お供え」は、お内仏の外に置きます。


焼香の用意もしてください。焼香をするための卓(しょく)〔=机〕またはお盆を用意し、その上に香炉(金香炉)を置き、その右に抹香を入れた香盒(こうごう)を置きます。香炭に火を付けて、香炉に入れます。


お参りに来てくださった方のために、できれば粗供養(記念品)と粗菓(お茶菓子とは別)を用意しておきましょう。


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