【その1】 仏壇には何が荘厳(かざ)られているのですか

※このイラストでは、和讃机、御文箱、お鈴などを省略しています。
真宗のお内仏(ないぶつ)〔仏壇〕には、中央にご本尊の阿弥陀如来が、その左右にはお脇掛(わきがけ)のお名号(みょうごう)が荘厳(かざ)られています。


ご本尊は、本山(東本願寺)から絵像(掛軸)の阿弥陀如来をお受けしてお荘厳します。ご本尊を受けられる場合は、お寺に相談してください。


お脇掛には、お名号の掛軸(向かって右に十字名号、左に九字名号)を掛けるのが普通ですが、親鸞聖人と蓮如上人の姿を描いた絵像のお脇掛もあります。お脇掛も、本山からお受けします。


ご本尊を安置する場所を「お仏壇」と呼ぶのが一般的ですが、真宗では家庭内の持仏堂(じぶつどう)、我が家の仏様というような意味で「お内仏」と呼び習わしています。


お内仏は、私たちの心の拠り所(よりどころ)です。お浄土を形に表したもので、仏法との関わりを持つ大切な場所です。毎日の日暮らしに追われ、空しく一日一日を過ごしている自身に気付き、私たちにかけられた阿弥陀如来の真実なる大きな願いを憶(おも)いながら、ただお念仏を申し、お参りするのです。


世間では「うちは分家だし、仏壇はご先祖をまつるのだから、亡くなった人がないのに買うものではない」と言う人もあるようですが、そんなことはありません。平生のうちにご本尊をお受けしてください。お内仏のある生活の中で、本願念仏の教えを聴聞(ちょうもん)していきましょう。


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