報恩講の内陣荘厳(例)


場 所 内 容  備 考
中尊前 上卓に打敷を掛ける。 ※登高座をする日中は、式導師が礼盤で焼香を行うので、上卓の火舎香炉と香盒を前卓に移し、前卓の土香炉を上卓に置く。
(前卓の香炉を角形の金香炉に換えるのも良い。)
前卓に水引と打敷を掛け、五具足にする。 報恩講用の鶴亀と花瓶を飾る。(花瓶は耳付きの物を使用するも可。)  
平常に使用していた鶴亀と花瓶は、御絵伝の間で使用する。
華束を備える。 須弥盛華束を1具または2具(一般寺院の華束は1具〜3具)
(宗恩寺の須弥壇の荘厳は宮殿ではなく、天蓋であるので、以前は杉盛華束を上卓に備えていた。)
輪灯に瓔珞を吊る。
礼盤一式を飾る。 報恩講で登高座を行わない時は飾らないでいる。
祖師前 卓に打敷を掛ける。 御仏供は報恩講用の大きな仏器を用いる。
華束を備える。 中尊と同様、須弥盛華束を1具。
七角香盤と月形仏供台を用いる。 平常に使用していた夷型香盤は、御代前で使用する。平常の仏器台は徹する。
天竜寺型香炉を用いる。 平常に使用していた香炉は、御絵伝の間で使用する。
輪灯に瓔珞を吊る。
御代前 夷型香盤を用いる。 平常は香盤を用いない。祖師前の香盤を御代前に移す。
南余間 御絵伝を掛ける。 宗恩寺蔵の御絵伝は4幅仕立てのものだが、南余間が狭くて1幅しか掛けられない。
太子・七高僧の掛け軸は撤するか北余間(法名前)に移すのが正式だが、当寺は法名前に余裕がないことと、御代前の両側面に1幅ずつ掛けることができるので、御代前に移している。
御伝鈔の卓 御絵伝の壇上に飾り置くスペースがないので、壇の前に飾り置きしている。
拝読後は撤する。
四方卓を撤し、三具足にする。 鶴亀と花瓶は前卓のものを使用。
土香炉は祖師前のものを使用。
金香炉は報恩講用のものを使用。
香盤を飾る。 香盤は仏器台として用いる。
仏器は、報恩講用のものを使用。
梨地の御文箱を用いる。 平常の御文箱は撤する。
北余間 平常通り
和讃卓 調声人と巡讃人の席に置く。





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