本の紹介

仏教、真宗関連の書籍を紹介します。


表 紙 タイトル 著 者 発行所 価 格 発行日

一般向け

真宗ハンドブック
真宗大谷派大阪教区出版会議

【編集者】
猪甘教淳・池田英二郎・大崎幸子・楠樹章麿・當麻円純・長谷ちま・茨田通俊・山口知丈・吉川知徳
真宗大谷派大阪教務所
500円
(税込み・御遠忌特価)
※定価は700円
2009.10.27発行
「真宗の教えにはじめてふれる方は勿論、ご門徒の方々に、よりいっそう真宗の教えに親しんでいただくことを願いとして編集・出版された。
内容としては、勤行編と資料編に分かれており、勤行編では、『正信偈』『阿弥陀経』をはじめ、『嘆仏偈』などの偈文や、大切な『御文』をピックアップして収録している。特に『正信偈』『阿弥陀経』には、読み下し文も付けられており、内容を学んでいくこともできるようにまとめられている。
また、資料編では、「真宗門徒の生活」として、帰敬式やお内仏の荘厳、中陰・年忌法要などの仏事の流れや年中行事を紹介している他、仏教語豆知識も掲載。さらに釈尊をはじめ聖徳太子、七高僧をわかりやすく解説するなど、いつでも、どこでも学べる内容となっている。」【「南御堂」誌2009年12月号の紹介文より】

お求めは、真宗大谷派大阪教務所 まで。
住所:大阪市中央区久太郎町4-1-11 (〒541-0056)
電話:06−6251−4720(平日 午前9時〜午後5時30分)/ファックス:06-6251-4796/メール : office@icho.gr.jp

僧侶向け

真宗大谷派
儀式作法の心得
真宗大谷派大阪教区出版会議 真宗大谷派大阪教区出版会議 300円(税込み) 2008.6.30初版発行
「この「真宗大谷派 儀式作法の心得」は、大阪教区の得度準備講習会で配付していた冊子を元に、大阪教区出版会議で加筆・修正し、本山・本廟部の監修を経て発行したものです。本書は、儀式を執行するにあたり必要な作法を紙幅の許す限り取り上げました。「真宗の儀式−声明作法−」(東本願寺)などの副読本として活用いただき、これから得度式を受けられる方だけでなく、儀式声明作法の習得と研鑽を心がける僧侶の方々もご活用ください。」【おわりに より】

袈裟の威儀や帯の結び方、直綴(黒衣)のたたみ方、キンの撥さばきなどはイラスト入りで解説されています。手元に一冊あると便利ではないでしょうか。
お求めは、真宗大谷派大阪教務所 まで。
住所:大阪市中央区久太郎町4-1-11 (〒541-0056)
電話:06−6251−4720(平日 午前9時〜午後5時30分)/ファックス:06-6251-4796/メール : office@icho.gr.jp

一般向け

『歎異抄(たんにしょう)』もの知り帳
野々村智剣

ウイズ仏教文化研究会編
法蔵館 本体700円(税別) 2007.11.15初版第一刷発行
「日本はおろか、世界で親しまれている『歎異抄』を、できるだけ身近なものとして接していただきたいという願いのもとに、本書を出させていただきました。」【あとがき より】

『歎異抄』の各章ごとに意訳と、関連したエピソードが添えられています。

脳死臓器移植は正しいか 池田清彦 角川学芸出版 本体552円(税別) 2006.6.25初版発行
(発売元 角川書店《角川文庫》)
2000年4月に小学館より刊行された『臓器移植 我、せず されず−反・脳死臓器移植の思想』(絶版)を大幅に加筆・修正したものです。【奥書より】

生物学者である筆者は、臓器移植そのもに反対しているわけではなく、「脳死者」からの臓器移植に反対しています。
「ドナーになろうとする人は究めてナイーブな意味で善意の人であることは否定しない。しかし、善意の行いは必ずしも善行であるとは限らない。」「脳死移植は(中略)かえってレシピエントのもっと臓器が欲しいという欲望と、脳死移植産業の肥大化をもたらし、事態はさらに泥沼にはまるだけであろう。」
「私の論点は脳死・臓器移植は、大量資本主義下の医療として致命的な欠陥を有しており、国を挙げて推進するようなものではないということに尽きる。」

仏教からの脳死・臓器移植批判 小川一乗 法蔵館 本体971円(税別) 1995.10.1第1刷
1997.3.10第2刷
「社会のいろいろな問題に対して、ともすると仏教の教えを利用して、現代的な問題をなんとか説明しようとする、そういう方向性に走りがちなのです。仏教において明らかになった真実によって、現実の私たちの問題が照らしだされるという方向性で仏教というものを見ていかないと、たいへんなまちがいをするわけです。」
「脳死による臓器移植という問題でも、国家の方針として脳死移植を進めていこうとする行政の方向性に、どうやったら仏教が利用できるだろうかというところで、ジャータカ物語などが注目されたり、臓器移植が菩薩の慈悲行であるなどと言われたりしてきた。そのように仏教を利用して、脳死による臓器移植を肯定するほうに加勢しようとする方向性があるわけなのです。ですけれども、それは全く逆でして、私たちはつねに、仏によって説かれた真実に照らされながら、いま自分の周りに起こっている差別とは何かとか、戦争とは何かとか、あるいは脳死移植とは何かというように、人間の作り出した世間的な事柄の内に秘められている暗い部分について、その誤りというか迷妄に気づかさせてもらうということがなければならないだろうと思います。」(本文より)

一般向け
うちのお寺は真宗大谷派(お東) [監修]坂東 浩 双葉社 本体1,500円(税別) 2005.7.30第一刷発行
わが家の宗教を知るシリーズ。
ここを見ればすべてわかる「真宗大谷派早わかり」/開祖はこんな人「親鸞聖人」/中興の祖はこんな人「蓮如上人」/経典・著書にみる教義「真宗大谷派の教え」/宗門史に名を残す「真宗の念仏者たち」/ぜい訪ねたい「真宗大谷派ゆかりのお寺」/知っておきたい「真宗大谷派の仏事作法・行事」

親鸞の鉱脈−清沢満之 本多弘之 草光舎 定価2,400円
(本体2,330円)
※消費税が3%の時の本です。
1992.7.20第一刷発行
(発売元 星雲社)
本書は、親鸞講座事務局主催により東京都文京区本郷三丁目の「東京大学仏教青年会講堂」において1986年10月より翌年7月まで10回にわたって講義された内容を収録したものです。【奥書より】

曽我量深、安田理深の両師に出遇われた本多先生の講義録です。真宗、仏教の学びの姿勢、向き合い方を教えられました。

鈴木大拙 真宗入門 [著]鈴木大拙
[訳]佐藤 平
春秋社 本体1,500円(税別) 1983.6.30初版第一刷発行
2001.5.20新装版第一刷発行
2002.7.20新装版第二刷発行
これは、特別な仏教的用語体系を心得ていると思われる日本人に対してではなく、むしろそれをほとんど知らない西洋人に対しての講義であるから、先生の日本語での著述や講演録よりも、はるかにやさしくわかりやすいものになっている。それ故、仏教的用語に対するなじみの薄さという点では西洋の人々と余り差異のなくなっている現今の日本人にとっても、これは恰好の仏教入門書となるはずである。
【訳者解説より】

一般向け
まんが 電坊さん
−真宗仏事の入門−
[作]今西精二 真宗大谷派難波別院 1,300円 2004.10.28発行
「活字離れが急速に進む現代、楽しく真宗門徒の仏事に接していただき、しかも入門書としての役割を本書に託しました。したがいまして、表現の厳密さに欠ける点や、地域によっての異なりもあるかとも存じます。その点につきましては、『お内仏のお給仕と心得』(東本願寺発行・五百円)をご覧いただくなり、各寺院の住職の指導を受けていただければ幸いです。」【本書「あとがき」より】

難波別院発行の『南御堂』新聞紙上に2001年から2004年にわたって連載された「まんが 電坊さん −真宗仏事の入門−」を単行本として再構成して出版したものです。

真宗入門 [著]ケネス・タナカ
[訳]島津恵正
法蔵館 本体2,000円(税別) 2003.4.25初版第一刷発行
2003.7.25初版第二刷発行
「Ocean:An Introduction to Jodo-Shinsyu Buddhism in America(オーシャン−アメリカにおける浄土真宗の入門)」の翻訳。

著者のケネス・タナカ博士は日系3世。インタビューに答えるような形式で、仏教の基本道理を押さえつつ、様々な視点から真宗を説いて下さっています。

宗教の研究者が書く入門書には、宗教を外から観察しているような(評論のような)冷めた物もあるが、この書は「自らが依って生きる真宗」を解き明かそうとする布教の書です。ご一読されることをお勧めします。
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