【その13】 お墓への納骨はどのようにすればいいのですか

【納骨の日について】

納骨は「この期間中に納骨をしなさい」という決まりはありません。満中陰後の適当な時にされるといいでしょう。

「満中陰の日に納骨もしなければならないのですか?」というお尋ねがありますが、別の日であっても構いません。

墓所が遠方にあることが多く、法要と一緒にするのは物理的に困難だと思います。無理に一緒にするより、日を分ける方がいいでしょう。

同じく「お彼岸の期間中でなければならないのですか?」という質問もよく受けるのですが、彼岸は一般の墓参の方で混雑しているのに、わざわざその期間に納骨することもないでしょう。


【胴骨と喉骨】

胴 骨 喉骨(喉仏/のどぼとけ、頂骨)
お墓に納めます。

お墓に納めます。

別の場所に分骨をする場合は、こちらを分骨所に納めます。(※註1)
お墓が無い場合は、東大谷(大谷祖廟)などに納めます。

胴骨から分骨されて本山・東本願寺に須弥壇収骨をされる場合にはご注意いただきたい事があります。(※註2)
本山・東本願寺の須弥壇収骨には、喉骨を納めます。(※註2)

東大谷にも納めることができます。
※註1:分骨しない場合について

大阪の火葬場では、上の表のように「胴骨」(大きい骨壺)と「喉骨(喉仏)」(小さい骨壺)2つに分けて遺骨を拾うことが多いのですが、必ず分けなければならない、というものではありません。

〔地域によっては骨壺は1つだけで分けないなど、違いがあります。また、幼児などのお骨も上図の限りではありません。〕

分骨をしない場合は最初から一つにしても構いません。
また、お墓への納骨の際に2つのお骨を一つにまとめても構いません。
(大阪では、お家の墓以外に分骨をする場合には、喉骨を分骨にするのが一般的です。しかし、それは規則等で決まっている訳ではありません。2ヶ所以上に分骨される事もあります。次のページ「質問【その14】」も参考にして下さい。)
※註2:本山・東本願寺の須弥壇収骨について

須弥壇収骨の際、ご遺骨は参拝接待所にて7cm角の桐箱に移し替えをいたします。
容量を超えるご遺骨はお返しすることになりますのでお気をつけ下さい。
(次のページ「質問【その14】」も参考にして下さい。)
納骨については、お住まいの地域の風習、習慣もありますので、ご不審の点はお手次の寺院・教会等にお尋ねください。


【納骨の際の注意点】

お墓に納骨する場合に、葬儀の際に渡される「埋葬(火葬)証明書」の提示が必要な場合があります。納骨の時まで紛失しないようご注意ください。


納骨の際には、骨壺のままではなく、遺骨をさらし(白木綿)の布に移し替えて納めるのが一般的でしょう。

(「骨壺のままで納骨するように」と指導している霊園もありますので、お確かめ下さい。ただ、骨壺のままだと、すぐに石室が一杯になってしまったり、骨壺の中にだけ水が溜まっていたりするので、お勧めしません。)


【お墓について】※真宗・浄土真宗の場合

新しくお墓を建てられる時期、建墓式をされる日も納骨と同様に「その日でなければいけない」という決まった日はありません。


新しく墓石を求められる際には、墓石の正面中央には「南無阿弥陀仏」と刻むのが良いでしょう。
(あるいは「倶会一処」と刻んでも良いでしょう。)


また、被葬者の名前は、墓石の脇に「法名碑」を設置して、そちらに刻むのが良いでしょう。


【お墓が無いのですが…】

真宗ではお墓を持たない家もたくさんあります。

お墓が無い場合は、東大谷(大谷祖廟)に納骨したり、東本願寺に須弥壇収骨(しゅみだんしゅうこつ)をします。(次の質問【その14】を参照してください。)


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